ボビンケース物語
裾引きについて
ロックミシンで行う内外カーブ、角縫い
テフロン押さえって
職業用で皮革を縫う
テフロンを削って、ポケットの内縫い
  ボタンホール
職業用でベルベットを縫う
工業用薄物用送り歯
SUISEI バイアスバインダー
バイアスバインダー(カノコラッパ)
2,5o押さえをテフロン加工
ニット縫製、職業用ミシンで
  薄地縫いに関して
 

リング押さえ・上送り装置でニット縫製、他テクニック諸々

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  ― やっと、ニット縫製、職業用ミシンで、―
 
  

そもそも、大雑把にニット、つまり伸縮素材の縫製に<直線縫い>は適応しないのですね。
直線縫い<上下糸を絡ませて、真っ直ぐな縫い目で素材を縫い合わせる>という機能は、余程縫い糸そのものに伸縮がない限り、素材の伸びに対応しない。
これは、物理的に考えれば何方でも理解が可能です。
よって、現在、伸縮素材で<製品>を作成する場合に於いては、<直線縫い>を使用することは滅多にありません。
ニット縫製が<通例>としている
1)身ごろは、<4本糸オーバーロック>で<併せ縫い>をする、
2)袖口・裾・襟ぐりは、<カバーステッチ>等で処理する。
というやり方は、<現時点でのベストの対処法>である訳です。
 
それでも、様々な理由、
a)インターロックの直線 ― 古いか
b) アンダーウェアのゴム付けのように、ジグザグ縫いを使用する
c) カバーステッチ機を購入する予算がない、
等々、どうしても伸縮素材を直線で叩きた〜いという方の為に、大雑把な(2度目だ)ニット縫製をやっつけてみたいと思います。
此処で、くれぐれも下記内容が全てではないことを確認して下さい!(逃げではアリマセン。笑)
よりディープなご質問は、メールかお電話で何時でもどうぞ。
但し、当店のInformed consent無料サービスはお得意様に限りますよ(心が狭いタカさん)。
 
教師は、ナオミ先生。もうね、何でも知ってるの。やらないのは、オートクチュール縫製だけだって。お茶を飲みながら、先生の素早く動く手と元気なおしゃべりが止まりません。
素材です、先ずは、
 
1)薄地 ― 天竺ニット
みんな大好き!気難しくて、シチ面倒くさい相手なのにね。
 

・糸  ― シャッペスパン(FUJIX)・90番
・針  ― 工業用ニット針<DB×1SF、9>
・押さえ  ― テフロン押さえ
 
の条件で縫ってみます。
ま、其処ら辺で揃えられる物ばかりですから、初級編ということになるのかな。
ピン打ち

  
 
  
     
 
み、見事な手捌き!魔女? ・・魔女って(ゴメン)。
 
 
ミシンは、職業用ミシン<EPシリーズ>(械aby Lock)。部品借りたから、エコヒイキじゃないし。
 
         
 
   
 
あ、攣れてるわ。糸調子緩め、押さえ圧力も弱めます(以降、ナオミ先生デス。)。
此処で、PPバンド(本名知らないの。ほら、梱包用のバンドです、フツーにある。)を使用してみます。
  
         
  
効能 ---------------------------------------------------
  
   
  
   
  
         
  
バンドのギリギリ脇に針を落とすんです、ほうら。効果はハッキリ、でしょ。 
  
   
 
でも、若干攣れっぽく見えるわね。
用具はタダだし、験してみてください、
 
 
2)中厚地―フライス
 
   
 
  までが数秒? 魔、・・神の手。
 
・糸 ― シャッペスパン(FUJIX)・90番
・針 ― 工業用ニット針<DB×1SF、9>
・押さえ ― テフロン押さえ
 
最初からPPテープ使用しますよ。まあ、スムーズかな。
 
     
  
此処で、リング押さえNIPPO「NTR-R」「NTR-W」、登場!
(Rは右片。Lもあります。Wは左右)
これ、友人の工場で使用してる。 
  
・糸 ― シャッペスパン(FUJIX)・60番
・針 ― 工業用ニット針<DB×1SF、bP1>
・押さえ ― リング押さえ 
  
         
  
あら、送っていかない。スミマセ〜ン、リング反対に付けちゃった。 
  
   
  
今度はスイスイ。さすが、工業押さえです!
針目が柔らかいわね。
PPテープとリング押さえ(画像は「NTR-W」)、仕上げの比較です。 
  
 
  
  
どちらがと謂われると・・、コスト考えないなら、リング押さえをどうぞ。
でも、どの箇所にも対応するってわけじゃないので、検討は慎重にね 
 
 
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