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ミシンプロ

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ボビンケース物語

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ボビンについて

〜ボビンケース物語〜
チャリ外車で都内をかっ飛ばすナオミ先生がショールーム(? って云われるの。ミシン売ってんだけど)前を通過。
っとっと、待ってちょうだい。
お茶奢るから、工業用ボビンケースのクッション教えてください。
『 いいわよ〜 』

昔のボビンケースって、内部に何も無かったよね。
現在は黒い金属の円盤状バネが挿入されています。何故?
機械を高速で作動させると、上糸の引っ張りに応じてボビンケース内の下糸つまりボビンは、より速度をもって回転せざるを得ません。
作動を急に停止させるとどうなるでしょう。
糸の動きは停止しますが、ボビンは<慣性>により即時停止出来ずに少し回ってしまいます。
このズレでボビンケース内に糸の緩みが出来てしまうのです。
これが次の作動時に糸調子を狂わせる原因となります。

で、ボビンケースの奥に円盤状のバネを忍ばせて、慣性によるボビンの余計な動きを留めようとしたのです。進化万歳!
(※メーカーは、この部品を“自動糸切り作動によるボビン空転防止バネ”と云っています。)


最近、“工業用ボビンケースのバネが取れそうなんです。”という質問がちらほら。
これを、ナオミ先生に話すと、
『 あら、教えてあげる。 』 ということで、以下

(1)工業用ボビンケースです。


(2)目打ちでバネを取り出します。
「 写真を撮るならマニキュアをちゃんと塗ってくるんだったヮ。仕事中だから勘弁してね。 」


(3)ホラッ
「バネ? 捨てちゃうのよ。」


(4)「あくまで<裏地>よ。」
四角に切ります。


(5)折り紙のように、二つ折りにしたものを又二つに折ります。つまり、四つ折。


(6)折れを指で固定し、外の拡がった方を弧を描くように切ってやります。


(7)今度は円く切った方を指で摘み、反対側の折れの角(中心)を数mm落とします。
「 ボビンケース中心の棒を差し込む穴となるので、ほんの小さいものでいいの。」


(8)広げたら、こんな風。
此処までを、器用だと自負なさるなら生地一枚から切り抜いても宜し。


(9)ボビンケース内部の大きさに合わせ、少し小さめ(決して大きすぎないように。
はみ出すと悪い効果が)にハサミを入れ形を整えます。


(10)「クッションだから、出来上がりはあまり気にしなくてもいいの。」


(11)装着  きちんと奥まで入れてね。


(12)こんな感じです。


ナオミ先生談
『バネが取れそうになったら、こうすればいいの。
 お直し屋さんなんかでは、最初からバネを外してこうしているところがたくさんある。
 確かにクッションとしては生地のほうが合ってると思うし、
 糸、特にニット糸なんかは金属だと引っ掛かっちゃうでしょ。
 ただ、生地は油、埃を吸い寄せるから、時々取り替えてあげてね。 』

この知識を当店スタッフのアパレル専門学校生が学校で自慢したところ、担任の教師は既に常用していたそう。
ひょっとしたら、バネより裏地クッションが先行? プロ、恐るべし!